
ある方から朝一番にメッセージをいただき、「全体主義」という言葉が頭に浮かびました。
なぜこの言葉が浮かんだかというと、その方に、私が何度も家族と行った沖縄 八重山の竹富島のある問題について署名賛同を求められたからでした。竹富島は八重山諸島の中でも大きく有名な石垣島からフェリーで10分。
人口は約350人、世帯数は160ほど。9キロの周囲をサンゴに囲まれた、というかサンゴ礁が隆起してできた、もうそれは本当に素晴らしい小島です。
住民の方々は昔ながらの町並みや文化を保存しようとする意識が非常に高く、1986(昭和61)年に「妻籠宿を守る住民憲章」などを参考とした「竹富島憲章」などを制定したりしています。
問題というのは、その竹富島の小学校で使う教科書の件。
国が定めた「教科書無償措置法」により、複数の教育委員会で構成された地区では同じ教科書を使うことが求められています。
そこで当初、石垣島・与那国島と竹富島で採択教科書が異なったために、慎重に再協議を実施のうえ決定した『東京書籍版』教科書の結果を認めずに、『東京書籍版』を当初から採用した竹富島を、無償措置から外したということです。
竹富島の方々は有志の寄付で東京書籍版を購入、無事に授業が受けられているそうですが、住民の総意で決まった教科書に対してなぜそんなことをするのでしょうか。
となると問題は教科書の中身です。
文科省が認める『育鵬社版』は沖縄戦や米軍基地に関する記述が非常に少なく、軍事抑止力を強調し、改憲へ誘導するような記述があり、また、男女差別的な記述、原子力発電容認の記述もあるそうです。
それで納得がいきました。しかし・・・
たった30数名の小学生にまで、何を強制しているのでしょうか?
しかも、話し合いのうえ住民らの総意として決まった結果があるにも関わらず無効ってナニ?
奴隷じゃないんだ、いい加減にしろ!
もう最近はなにもかも反対ばかりして、憤っている記事ばかりですが、先日の「特定秘密情報保全法」の衆院での強行採決もしかりなぜ国はそこまで「全体主義」を強いるのか納得できない以上、そうならざるを得ません。
賛同いただける方はこちらにその沖縄県教育委員会に対する竹富町教育委員会への是正要求の指示を撤回要求のウェブ署名があります。
ぜひご協力をお願いします。あの本当に美しい小島の小学生にまで思想を強制し、従わないものに対する「いやらしいイジメ」に「全体主義」に突進するこの国の縮図を感じています。
http://chn.ge/18LAm7J
最後に「全体主義」という言葉を改めて調べたので、参考までに引用掲載いたします。あなたはこの国がそうなるのを望みますか?
以下引用:
全体主義(ぜんたいしゅぎ、英語: totalitarianism、イタリア語: totalitarismo)とは、個人の全ては全体に従属すべきとする思想または政治体制の1つである。この体制を採用する国家は、通常1つの個人や党派または階級によって支配され、その権威には制限が無く、公私を問わず国民生活の全ての側面に対して可能な限り規制を加えるように努める。
政治学では権威主義体制の極端な形とされる。通常は単なる独裁や専制とは異なり、「全体の利益を個人の利益より優先する」だけではなく、個人の私生活なども積極的または強制的に全体に従属させる。全体主義の対義語は個人主義、権威主義の対義語は民主主義である。